カタクリの花の唄を知っていますか?
こんな歌です
かたご きっちきち
あねさ なにする
ぎっちこばったんと
はたおる
カタクリの花には、何枚もの葉っぱがありますね。
くるくる丸めると、筒になります。
そこに息を吹きかけると、笛を吹くような遊びができます。
こんな感じでしょうか・・・。
このわらべ唄は、東北地方のわらべ唄です。
ときどき季節風の「やませ」という風が吹きます。
日本ではオホーツク海高気圧の勢力が強い場合、北海道から関東地方にはやませという冷たい北東風が吹き付け、特に東北地方の太平洋側では夏季にも関わらず、最高気温が20℃前後までしか上がらなくなる現象を引き起こし、冷害の原因(冷夏)になります。
冷害は、作物、特に米作に被害が大きく、お百姓さんは困ったそうです。
どんなにお米ができなくても、地主さんには年貢を納めなければなりません。
そこで幼い女の子を、人買いに売ることになるのだそうです。
でも、この年はやませが吹かないので、お米もたくさん取れて、年貢を納めることができたので、村中の女の子は、売られずに済んで「かたごの唄」を歌いながら、遊んでいる風景が、この歌になったそうです。
明るく、安堵する大人たちの笑顔が、うかんでくるようですね。